昔は、どのページにも
外部リンクがたくさん並んでいた。
「おすすめサイト」
「相互リンク」
そんな文字が、
サイドバーにずらりと並んでいた。
気になる名前をクリックすると、
また別の世界へ飛ぶ。
そこにもリンクがあって、
さらに遠くへ流れていく。
まるで本当に、
波から波へ乗り移るように。
どこへ行き着くのかも分からない。
でもそれが楽しかった。
今のサイトは、
とてもきれいで、整っている。
必要な情報は、
そのページの中で完結する。
外部リンクは少なくなり、
なるべく外へ出さない設計。
便利で、合理的で、
洗練されている。
けれど、
どこか閉じた部屋のようにも感じる夜がある。
昔はもっと、
知らない誰かのページへ
気軽に飛べた。
偶然に出会う文章や、
手作り感のあるデザインや、
ちょっと不器用な自己紹介。
あの寄り道の連続が、
ネットサーフィンだった。
今は目的地まで
一直線にたどり着ける。
でも、
迷う楽しさは
少しだけ減ってしまった気がする。
あてもなく漂う感覚。
リンクの先に広がる、
小さな個人の世界。
ネットサーフィンという言葉は、
どこへ行ってしまったのだろう。
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