SNSを始めた頃のことを思い出すと、正直かなり気合が入っていた気がする。プロフィール写真は何度も選び直したし、最初の投稿はどんな内容にしようか、何度も文章を考え直した。誰かに見られているという感覚が新鮮で、それが少し怖くて、でも同時にワクワクもしていた。
通知が来るたびにドキドキしていたのもよく覚えている。「いいね」が一つつくだけで嬉しくて、何度も画面を開き直していた時期もあった。友達が増えていくのも純粋に楽しくて、知らない人とつながることに単純な喜びを感じていたように思う。
それが今はどうだろう。通知が来ても、それほど心が動かなくなった。「いいね」の数字を見ても、昔ほど気にしなくなった気がする。悪い意味ではなく、SNSが特別なものではなく、生活の一部として溶け込んでしまったという感覚の方が近い。
情報を発信する目的も少しずつ変わってきた。始めた頃は「誰かに見てもらいたい」という気持ちが強かったけれど、今は「必要な人に必要な情報が届けばいい」というくらいの、ずいぶん力の抜けた感覚になっている。承認を求める気持ちが薄れた分、投稿すること自体への抵抗も減ったように思う。
使う時間の感覚も変わった。以前は暇な時間があればすぐにSNSを開いていたけれど、今は「見る時間」と「見ない時間」を、自分の中でなんとなく区別できるようになった気がする。ずっと繋がっていないと不安、という感覚が薄くなったのは、良い変化だったと感じている。
一方で、変わらないものもある。誰かの投稿を見て「元気そうでよかった」と思う気持ちや、ちょっとした近況を知れる嬉しさは、始めた頃から今まで変わらずにある。SNSとの向き合い方は変化しても、人とのつながりを感じられる瞬間の心地よさは、今も同じように残っている。
こうして振り返ってみると、SNSそのものが変わったのではなく、自分自身の距離感や使い方が変わったのだと気づく。無理に頑張って発信していた頃から、自然体で付き合えるようになった今の方が、案外心地よく感じている。
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