なんとなくスマホを開いて、
なんとなく画面を眺めているうちに、
気づけば知らない場所まで来ていることがあります。
調べたいことがあったわけでもなく、
誰かの投稿を追いかけるつもりもなく、
ただ少しだけ見ていたはずなのに、
いつの間にかネットの中を散歩しているような時間になっているのです。
最初に見たのは、
小さなニュースだったかもしれません。
そこから誰かの感想を読み、
別の人の意見にたどり着き、
気になる言葉を見つけて、
また別のページを開く。
そうしているうちに、
目的地のない散歩みたいに、
ネットの道はどこまでも続いていきます。
明るい話もあれば、
少しざわざわする話もあります。
きれいな写真に足を止めることもあれば、
誰かの何気ない一言が、
妙に心に残ることもあります。
ネットの中には、
大きな声も、
小さなつぶやきも、
流行も、
忘れられそうな日常も、
同じ画面の中に並んでいます。
だからこそ、
見ているだけのつもりでも、
少し疲れてしまうことがあります。
たくさんの言葉に触れているうちに、
自分の気持ちまで、
どこかへ連れていかれそうになるからです。
でも、ネット散歩の途中には、
ふっと心が軽くなる瞬間もあります。
知らない誰かの優しい言葉。
懐かしい風景の写真。
少し笑ってしまうような投稿。
自分だけが考えていたと思っていたことを、
同じように感じている人の文章。
そういうものに出会うと、
画面の向こうにも、
ちゃんと人の暮らしがあるのだと思います。
ネットは広すぎて、
時々どこを歩いているのか分からなくなります。
それでも、
全部を追いかけなくてもいいのだと思います。
気になるところで立ち止まり、
疲れたら画面を閉じて、
また見たい時に戻ってくる。
それくらいの距離感で歩くほうが、
ネットとの付き合い方としては、
ちょうどいいのかもしれません。
ネット散歩の途中で、
今日もいろいろな言葉に出会いました。
すぐに忘れてしまうものもあれば、
あとから思い出すものもあります。
その全部を抱え込む必要はなくて、
少しだけ心に残ったものを持って、
そっと現実の時間へ戻ってくる。
そんなふうに、
ネットの中を歩く日があってもいいと思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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