最近、不正アクセスや情報漏えいのニュースを見るたびに、「AIで守る」「AIで見抜く」という言葉がセットで流れてくる気がします。
セキュリティ会社はAIで怪しい動きを見つけると言い、企業はAIで対策を強化したと発表します。心強いなと思う反面、ふと考えてしまいました。
攻める側だって、AIを使っているのでは?
文章も声も、本物そっくりに作れる時代
少し前まで、怪しいメールには「日本語がどこか変」という分かりやすい目印がありました。私も、変な敬語を見つけて「これは詐欺やな」と気づけたことが何度かあります。
でも今は、AIを使えば自然な日本語の文章がすぐに作れます。取引先や家族を装った、それらしい文面を大量に作ることも難しくないでしょう。目印にしていた「違和感」が、だんだん当てにならなくなっているのかもしれません。
守る側のAIがいても、安心とは言い切れない
もちろん、守る側もAIを使っています。怪しい通信を自動で見つけたり、不審なログインを止めたりと、人の目だけでは追いきれない量を処理してくれます。
ただ、守る側は「全部」を守らなければいけません。攻める側は、たった一か所の隙を見つければいい。この差は、AIが入っても簡単には縮まらない気がします。しかも、攻める側にも守る側にも、同じように高性能な道具が行き渡っていきます。
結局、困るのは画面の前にいる私たち
そこで思ったのが、タイトルに書いたことです。
企業どうし、プロどうしがAIで競い合っているあいだ、その真ん中にいるのは私たち一般人です。
- 届いたメールが本物かどうか、自分で判断しないといけない
- 突然の電話の声が、本当に家族のものか疑わないといけない
- 企業が情報を守りきれなかったとき、被害を受けるのは利用者
守る仕組みがどれだけ進化しても、最後に「このリンクを押すかどうか」を決めるのは、結局自分です。
完璧には防げなくても、できることはある
とはいえ、怖がるだけでは何も変わりません。難しいことをしなくても、こんな小さな習慣が効いてきます。
- パスワードを使い回さない
- 二段階認証をオンにする
- 届いたリンクは押す前に、公式アプリや公式サイトから確認する
- 急かしてくる連絡ほど、一度立ち止まる
- AIに入力する内容に、個人情報や秘密を入れすぎない
地味ですが、攻める側にとっても「めんどうな相手」になれるのは大きいと思います。
おわりに
AIは便利です。私もその便利さに助けられています。でも、便利な道具は、守る人にも攻める人にも同じように渡されます。
だからこそ、技術の進化を眺めているだけではなく、自分の身は自分で守る意識を、少しだけ持っておきたい。そう感じた今日このごろです。
みなさんは、最近「これは本物?」と迷った経験はありますか?
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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