ネットを見ていると、言葉は本当に早く流れていきます。
誰かの投稿、誰かのつぶやき、誰かの本音。
画面を少し指で動かしただけで、さっきまで目の前にあった言葉は、もうどこかへ消えていきます。
たぶん、その中には本当に言いたかったこともあります。
強がりのように見えて、実は少し寂しかった言葉。
冗談みたいに書いているけれど、本当は誰かに気づいてほしかった言葉。
「大丈夫」と書いているけれど、あまり大丈夫ではなさそうな言葉。
ネットでは、そういう本音もたった2秒くらいで流れていきます。
いいねを押すか迷っている間に、次の投稿が目に入ります。
コメントしようか考えている間に、別の話題が流れてきます。
そして気づけば、さっき見た言葉のことを忘れてしまいます。
でも、書いた本人にとっては、ただの2秒ではなかったのかもしれません。
何日も考えて、やっと書いた一言かもしれません。
誰にも言えなかった気持ちを、画面の中に少しだけ置いたのかもしれません。
ネットは便利です。
すぐに言葉を届けられて、すぐに誰かの反応も見られます。
けれどその分、ひとつひとつの言葉が軽く見えてしまうこともあります。
流れていくのが早すぎて、その奥にある気持ちまで見えにくくなってしまいます。
もちろん、すべての投稿を深く受け止めることはできません。
全部に反応していたら、自分の心も疲れてしまいます。
それでも、たまにでいいから、流れていく言葉の中に少しだけ立ち止まってみる。
この人は、どんな気持ちでこれを書いたのだろう。
本当は、何を言いたかったのだろう。
そんなふうに考えるだけで、ネットの見え方は少し変わる気がします。
2秒で流れていく本音。
それは、ただの文字ではなく、誰かの心の小さなかけらなのかもしれません。
画面の中ではすぐに消えてしまっても、ほんの少しだけ覚えている。
それだけでも、言葉は少しだけ救われるのかもしれません。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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