ネットを見ていると、たまに不思議な投稿に出会う。
ものすごく作り込まれているわけでもない。
特別に役立つ情報があるわけでもない。
長い文章でもない。
それなのに、なぜかものすごく伸びている。
いいねが多い。
リポストも多い。
コメントもついている。
見た瞬間、少しだけ思ってしまう。
それ、なんでそんなに伸びてるの?
たぶんネットでは、正しさだけでは伸びない。
丁寧さだけでも伸びない。
努力の量だけでも、なかなか伸びない。
伸びるものには、どこか引っかかりがある。
ちょっと笑える。
ちょっと共感できる。
ちょっと腹が立つ。
ちょっと誰かに見せたくなる。
その「ちょっと」が重なると、急に広がっていく。
逆に、すごく真面目に考えて書いたものほど、静かに流れていくこともある。
時間をかけたのに反応がない。
何気なく出したものだけ伸びる。
ネットは、そういう理不尽さがある場所だと思う。
でも、よく見ると、伸びているものは偶然だけではない気もする。
短くてわかりやすい。
見た瞬間に意味が伝わる。
今の空気に合っている。
誰かの気持ちを少しだけ代弁している。
そういうものは、やっぱり広がりやすい。
ただ、伸びているからすごい。
伸びていないからダメ。
そう簡単には決められない。
ネットの数字は、たしかに目立つ。
でも、数字に出ないところで、誰かの心に残っているものもある。
たまたま見た一文に救われることもある。
誰にも反応されていない投稿が、自分には妙に刺さることもある。
だから、伸びているものを見て、うらやましくなる日があってもいい。
不思議に思う日があってもいい。
でも、それだけで自分の投稿を決めつけなくてもいい。
ネットで伸びる理由は、いつもきれいに説明できるものではない。
タイミングもある。
運もある。
空気もある。
ただひとつ言えるのは、誰かの目に止まるものには、何かしらの温度があるということ。
笑いでも、怒りでも、優しさでも、寂しさでも。
そこに人の感情が動く何かがある。
それ、なんでそんなに伸びてるの?
そう思いながら眺めているうちに、少しだけネットの見方が変わる。
伸びている投稿の向こうには、たくさんの人の気分がある。
その時代の空気がある。
そして、たまたまそこに集まった小さな反応の波がある。
ネットはよくわからない。
でも、そのよくわからなさがあるから、今日もまた見てしまうのかもしれない。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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