昔は、何かを知りたいと思ったらテレビをつけたり、ニュースサイトを開いたりするのが普通だった。
でも今は、まずSNSを開いてしまう。
それは、SNSが正しいとか、オールドメディアがすべて間違っているという話ではない。
ただ、自分の感覚として、SNSのほうが今の空気に近いと感じることが増えた。
テレビや新聞のニュースは、きれいにまとめられている。
情報の形も整っているし、見やすい。
でも、そのぶん少し距離を感じることがある。
出来事が誰かによって整理され、編集され、伝えやすい形に変えられてから届く。
それは必要なことでもあるけれど、今この瞬間に何が起きているのかを知りたいときには、少し遅く感じる。
SNSは、良くも悪くも早い。
現場にいる人の声、実際に体験した人の写真、まだ整理されていない感情が、そのまま流れてくる。
もちろん、そこには間違いもある。
勘違いもあるし、感情的すぎる投稿もある。
それでも、世の中の温度を知るには、SNSのほうが近いと感じる。
オールドメディアを見ると、完成された情報を受け取っている感じがする。
SNSを見ると、情報が作られていく途中を見ている感じがする。
この違いは大きい。
完成されたニュースはわかりやすい。
でも、完成する前の声には、人の不安や怒りや疑問が残っている。
その生々しさが、今の時代には合っているのかもしれない。
また、SNSにはいろいろな立場の人がいる。
専門家の意見もあれば、普通に生活している人の感想もある。
会社員、学生、主婦、自営業、地方に住む人、都会に住む人。
同じニュースでも、人によって受け止め方がまったく違う。
そこを見ることで、ひとつの出来事を少し立体的に感じられる。
オールドメディアだけを見ていると、ひとつの流れに沿って理解してしまうことがある。
SNSを見ると、その流れに入らない小さな声も目に入る。
もちろん、SNSだけを見るのも危ない。
自分が見たい情報ばかり集まってくることがある。
似た考えの人の投稿ばかり見ていると、それが世の中全体の意見のように感じてしまう。
強い言葉や怒りの投稿は目立ちやすい。
落ち着いた意見よりも、刺激の強い言葉のほうが広がりやすい。
だから、SNSを見るときには少し冷静さも必要だと思う。
それでも、SNSを見てしまう理由は、そこに人の声があるからだ。
きれいに整った言葉ではなく、少し乱れた本音がある。
ニュースの向こう側にいる人たちが、実際に何を感じているのかが見える。
それは、テレビの画面越しに見る情報とは違う近さがある。
オールドメディアには、取材力や整理する力がある。
SNSには、速さと現場感と多様な声がある。
どちらか一方だけが正しいとは思わない。
ただ、今の自分は、まずSNSで空気を見て、そのあと必要ならニュースで確認することが増えた。
情報を受け取る時代から、情報の流れを見に行く時代になったのかもしれない。
オールドメディアよりSNSを見る理由は、そこに正解があるからではない。
そこに、今を生きている人たちの声があるからだ。
そしてその声の中から、自分なりに考える材料を拾えるからだと思う。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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