画面には、いくつもの通知が並んでいる。
メール、ニュース、アプリのお知らせ、誰かの投稿、セール情報。
ひとつひとつは小さな通知なのに、それを見た瞬間から一日が少しずつ動かされていく。
本当は、今日はこれをしようと思っていたことがある。
少し片づけをしようとか、ブログを書こうとか、ゆっくり朝ごはんを食べようとか。
でも通知をひとつ開くと、そこから別の画面へ進んでしまう。
ニュースを見て、コメントを見て、関連する記事を見て、気づけば時間が過ぎている。
スマホは便利だ。
連絡も取れるし、調べものもできるし、暇つぶしにもなる。
けれど便利すぎるからこそ、こちらの気持ちより先にスマホのほうが予定を決めてくるような感覚がある。
通知音が鳴るたびに、少しだけ集中が切れる。
画面が光るたびに、何か大事なことかもしれないと思ってしまう。
そして確認してみると、そこまで急ぎではない内容だったりする。
それでも一度見てしまうと、すぐには元の気分に戻れない。
たった数秒の確認のつもりが、頭の中では別のことを考え始めている。
こうして一日は、少しずつ細かく切られていく。
まとまった時間がなくなったわけではない。
でも、まとまった気持ちがなくなっていく。
何かに集中しようとしても、どこかで次の通知を待っている自分がいる。
それが少し怖いと思うことがある。
スマホを見ているのは自分の意思のはずなのに、いつの間にかスマホに呼ばれて動いているような気がする。
通知を全部なくす必要はないのかもしれない。
大切な連絡もあるし、便利なお知らせもある。
でも、すべての通知にすぐ反応しなくてもいい。
少しだけ通知を減らす。
少しだけスマホを裏返して置く。
少しだけ、見る時間を後にする。
それだけでも、一日の流れは少し変わる気がする。
スマホの通知に振り回される毎日は、特別な話ではない。
今の時代を生きている多くの人が、似たような感覚を持っているのかもしれない。
だからこそ、たまには通知ではなく、自分の気持ちを先に見る時間があってもいい。
今日くらいは、スマホが鳴る前に、自分で一日を始めたい。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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