夜、なんとなくスマホを見ていました。
特に見たいものがあったわけではありません。
ニュースを見て、SNSを見て、動画を少し見て、またSNSに戻る。
気づけば、同じような画面を何度も行ったり来たりしていました。
そこでふと思いました。
30分だけ、ネットから離れてみよう。
たった30分です。
大げさなデジタル断食ではありません。
スマホを机の上に置いて、画面を下に向ける。
それだけなのに、最初の数分は少し落ち着きませんでした。
何か通知が来ているかもしれない。
誰かが何か投稿しているかもしれない。
大事な情報を見逃しているかもしれない。
でも、よく考えると、そのほとんどは今すぐ見なくても困らないものばかりでした。
部屋の中は静かでした。
エアコンの音。
外を走る車の音。
遠くで聞こえる生活音。
ネットを見ているときは気づかなかった音が、少しずつ耳に入ってきました。
何もしない時間は、最初は少し退屈です。
でも、その退屈の中に、自分の頭がゆっくり戻ってくるような感覚がありました。
今日あったことを思い出したり、明日やることを考えたり、何でもないことをぼんやり考えたり。
ネットの中には情報がたくさんあります。
楽しいものもあるし、役に立つものもあります。
ただ、ずっと見ていると、自分の気持ちよりも、画面の流れのほうが強くなってしまうことがあります。
誰かの言葉。
誰かの成功。
誰かの怒り。
誰かの楽しそうな日常。
それらを見続けているうちに、自分の夜なのに、自分の夜ではなくなっていく。
30分だけネットから離れた夜は、とても静かでした。
特別なことは何も起きません。
人生が急に変わるわけでもありません。
でも、少しだけ呼吸が深くなりました。
少しだけ頭の中が片づきました。
少しだけ、自分の時間を取り戻した気がしました。
ネットは便利です。
でも、いつでも戻れる場所だからこそ、たまには離れてもいいのかもしれません。
たった30分。
スマホを置いて、静かな夜をそのまま感じてみる。
それだけで、何かを足すよりも、少し楽になることがあります。
ネットから離れた夜にあったのは、特別な発見ではありません。
ただ、自分の部屋と、自分の時間と、自分の気持ちでした。
それは思っていたより、悪くないものでした。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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