今日もどこかで、
誰かが燃えている。
たった一言。
たった一枚の写真。
それだけで火はつき、
一瞬で広がっていく。
炎上が止まらない国。
そんな言葉が、
冗談ではなく聞こえてしまう夜がある。
正義は、いつからこんなに忙しくなったのだろう。
誰かの過ちを見つけるたびに、
私たちは松明を手に取る。
でも本当は、
みんな少しだけ不安なのかもしれない。
自分が燃やされる側にならないかと、
どこかで怯えている。
火は強い。
遠くから見ているぶんには、
少しだけ熱を感じるだけで済む。
けれど近づけば、
言葉は刃物になり、
画面の向こうで誰かの生活を削っていく。
炎上は終わらない。
ひとつが消えれば、また次が灯る。
それでも、
本当の社会はそこまで騒がしくない。
スーパーでは割引シールが貼られ、
公園では子どもが転び、また立ち上がる。
静かな日常と、
燃え続けるタイムライン。
この国は、本当に燃えているのだろうか。
それとも、
私たちの画面の中だけが、
過剰に熱を帯びているのだろうか。
松明を持つか、
画面を閉じるか。
その選択だけは、
まだ自分の手の中にある。
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