朝のニュースよりも先に、
私はタイムラインを見る。
そこには、今日の日本が流れている。
怒っている人。
笑っている人。
誰かを批判している人。
静かに写真だけを投稿する人。
同じ国に住んでいるはずなのに、
見えている景色がまるで違う。
ある人の日本は「もう終わりだ」と言い、
ある人の日本は「まだ希望はある」とつぶやく。
どちらも本音で、どちらも本気だ。
タイムラインに映る日本は、
ときどき極端だ。
声の大きさが、現実よりも拡大される。
感情は強いほど遠くへ飛ぶ。
でも、
現実の街を歩くと、
コンビニは開いているし、
子どもは笑っているし、
電車は時間どおりに走っている。
静かな日常と、
騒がしいタイムライン。
どちらが本当の日本なのだろう。
もしかしたら、どちらも本当で、
どちらも一部なのかもしれない。
怒りも、不安も、
希望も、あきらめも、
全部が混ざり合って、
今の日本ができている。
タイムラインを閉じる。
画面は暗くなる。
けれど、その向こう側にいるのは、
同じように今日を生きている誰かだ。
タイムラインに映る日本は、
きっと未完成のまま、
今日も更新され続けている。
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