2026年2月28日土曜日

正論が人を追い詰めるとき

それは間違っていない。
理屈も通っている。
誰が聞いても「正しい」とうなずく言葉。

けれど、ときどき胸が苦しくなる。

正論が人を追い詰めるとき。

「努力が足りない」
「自己責任だ」
「ちゃんと考えればわかるはずだ」

一つ一つは、たしかに筋が通っている。
でも、
弱っている人に向けられたとき、
それは刃物のようになる。

正しさには、逃げ道がない。
言い返せない。
反論すれば、
さらに「間違っている側」に押しやられる。

ネットの世界では、
正論はよく拡散される。
わかりやすく、
強く、
迷いがないからだ。

でも現実の人間は、
そんなに整っていない。
疲れもある。
事情もある。
言葉にならない背景もある。

正論が飛び交うタイムラインの中で、
私はときどき立ち止まる。

この言葉は、
誰かを救っているだろうか。
それとも、
ただ正しさを証明しているだけだろうか。>

正しいことと、
優しいことは、
いつも同じではない。

正論が人を追い詰めるとき、
必要なのは反論ではなく、
少しだけ余白なのかもしれない。

完璧でなくていい。
途中でもいい。

そう言える場所が、
ほんの少しでも増えたなら、
正しさはきっと、
もう少しやわらかくなる。

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