最近、ふとそんなことを思う。
昔は、ネットの世界はもっとざわざわしていた気がする。
掲示板には誰かの本音が並び、ブログには生活の匂いがあり、コメント欄には温度があった。
たとえば、かつて全盛だったミクシィのSNS「mixi」。
招待制というだけで、どこか秘密基地のような高揚感があった。
タイムラインを更新するたびに、誰かの足跡が残っていた。
今はどうだろう。
利用者数という数字で見れば、
Googleも、Metaも、むしろ巨大になっている。
スマホの普及で、ネットは空気のような存在になった。
だから「減っている」は、たぶん正しくない。
でも、体感としては静かだ。
ブログは減り、個人サイトはほとんど見かけない。
検索しても、似たような構成の記事が並ぶ。
どこか整いすぎていて、角がない。
ネット人口が減ったのではなく、
「声を出す人」が減ったのかもしれない。
見る人は増えた。
でも、書く人は減った。
炎上を恐れ、誤解を恐れ、言葉尻を切り取られることを恐れる。
そう考えると、静かになるのも当然なのかもしれない。
それでも、完全に人がいなくなったわけではない。
夜中の検索窓の向こうには、今も誰かがいる。
どこかで誰かが、同じように画面を見つめている。
ネット人口は減っていない。
ただ、熱が少しだけ下がったのかもしれない。
あの頃の無秩序な熱気と、
今の整いすぎた静けさ。
どちらが良いのかは分からないけれど、
少しだけ、昔のざわめきが恋しくなる夜がある。
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