2026年2月28日土曜日

アルゴリズムに選ばれる意見

タイムラインに流れてくる言葉は、
偶然のようでいて、
どこか計算されている。

私が長く見た投稿。
思わず反応した話題。
少しだけ怒りを感じた記事。

それらを覚えている何かが、
次に見る世界を用意している。

アルゴリズムに選ばれる意見。
それは、多くの人に届く意見だ。
強くて、わかりやすくて、
迷いのない言葉。

曖昧さは、選ばれにくい。
「まだ考え中です」という気持ちは、
拡散されにくい。

だからタイムラインには、
確信に満ちた声が並ぶ。
みんなが断言しているように見える。

でも本当は、
断言できない人のほうが多いのではないか。
迷いながら、
それでも何かを探している人のほうが。

アルゴリズムは悪者だろうか。
それとも、
私たちの反応を正直に映しているだけなのだろうか。

刺激に指が伸びる。
強い言葉に目が止まる。
その小さな動きが、
次の世界を形づくる。

気づけば、
似た意見ばかりが並んでいる。
安心と同時に、
少しだけ息苦しさを感じる。

アルゴリズムに選ばれる意見ではなく、
自分で選び取る意見を持てるだろうか。

スクロールを止める。
画面の外に目を向ける。

そこには、
まだ分類されていない感情と、
言葉になる前の思いがある。

選ばれる前に、
考える。
それだけでも、
少しだけ空気は変わる気がする。

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