タイムラインに流れてくる言葉は、
偶然のようでいて、
どこか計算されている。
私が長く見た投稿。
思わず反応した話題。
少しだけ怒りを感じた記事。
それらを覚えている何かが、
次に見る世界を用意している。
アルゴリズムに選ばれる意見。
それは、多くの人に届く意見だ。
強くて、わかりやすくて、
迷いのない言葉。
曖昧さは、選ばれにくい。
「まだ考え中です」という気持ちは、
拡散されにくい。
だからタイムラインには、
確信に満ちた声が並ぶ。
みんなが断言しているように見える。
でも本当は、
断言できない人のほうが多いのではないか。
迷いながら、
それでも何かを探している人のほうが。
アルゴリズムは悪者だろうか。
それとも、
私たちの反応を正直に映しているだけなのだろうか。
刺激に指が伸びる。
強い言葉に目が止まる。
その小さな動きが、
次の世界を形づくる。
気づけば、
似た意見ばかりが並んでいる。
安心と同時に、
少しだけ息苦しさを感じる。
アルゴリズムに選ばれる意見ではなく、
自分で選び取る意見を持てるだろうか。
スクロールを止める。
画面の外に目を向ける。
そこには、
まだ分類されていない感情と、
言葉になる前の思いがある。
選ばれる前に、
考える。
それだけでも、
少しだけ空気は変わる気がする。
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