2026年2月28日土曜日

優しさは拡散されにくい

タイムラインは今日もにぎやかだ。
強い言葉が飛び交い、
怒りや断定が素早く広がっていく。

そのスピードに比べると、
優しさはずいぶんゆっくりだ。

誰かを気づかう一言。
そっと寄り添う文章。
それらは静かすぎて、
大きな波にはなりにくい。

優しさは拡散されにくい。

刺激がないからだろうか。
怒りほど目を引かないからだろうか。

強い感情は遠くまで飛ぶ。
でも優しさは、
近くの誰かに届けばそれで十分なのかもしれない。

それでも、ときどき思う。
どうして温度のある言葉より、
冷たい言葉のほうが広がりやすいのだろう。

もしかしたら、
優しさは目立たないだけで、
確実にどこかに積み重なっているのかもしれない。

誰かが傷ついた投稿の下に、
小さく置かれた「大丈夫」の一言。
その一文に救われる人もいる。

画面を閉じたあと、
思い出すのは派手な炎上ではなく、
静かな励ましだったりする。

拡散されなくても、
数字にならなくても、
優しさは確かに存在している。

そしてたぶん、
世界をほんの少しだけ支えているのは、
そういう目立たない言葉なのだと思う。

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