タイムラインを開くと、
そこにはいつも正義がある。
誰かが誰かを指摘し、
誰かが誰かを守ろうとする。
言葉は鋭く、まっすぐで、
迷いがない。
正しいことを言っているはずなのに、
なぜか胸が少しだけ苦しくなる。
正義があふれる場所。
それは本来、安心できる場所のはずだ。
でも画面の中では、
正義と正義がぶつかり合っている。
どちらも間違っていない。
どちらも譲らない。
その間で、
黙っている人の声は小さくなる。
私はときどき、
発言する前に立ち止まる。
これは本当に誰かのためなのか。
それとも、自分が安心したいだけなのか。
正義は強い。
強いからこそ、
扱いを間違えると誰かを傷つける。
現実の街では、
人はもう少し曖昧だ。
謝ったり、言い直したり、
少しずつ歩み寄ったりする。
けれど画面の中では、
白と黒に分けられ、
グレーは見えにくい。
正義があふれる場所で、
私は何を選ぶだろう。
強い言葉か、
少し不器用でもやわらかい言葉か。
タイムラインを閉じると、
部屋は静かだ。
本当の正義は、
もしかしたら声の大きさではなく、
静かに誰かを思う気持ちの中にあるのかもしれない。
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