朝から晩まで、
情報は途切れない。
速報。
解説。
誰かの意見。
誰かの怒り。
指を少し動かすだけで、
世界の出来事が流れ込んでくる。
情報の洪水と無力感。
知れば知るほど、
何もできない自分に気づく。
遠い国の争い。
近い場所の不祥事。
終わらない議論。
「ひどい」と思う。
「おかしい」とつぶやく。
でも、その先に進めない。
画面の中では、
誰もが何かを語っている。
正しさも、怒りも、分析も。
それに比べて、
自分の言葉はあまりに小さい。
情報は増え続けるのに、
理解は追いつかない。
感情だけが疲れていく。
それでも、
知らないふりはできない。
目を閉じても、
通知は鳴る。
洪水の中で立ち尽くしながら、
私は思う。
全部を背負わなくてもいいのかもしれない、と。
一つだけ、
ちゃんと考える。
一つだけ、
誰かに優しくする。
世界を変えられなくても、
目の前の小さな選択はできる。
情報の洪水の中で、
無力さを感じながら、
それでも今日を生きている。
もしかしたらそれだけでも、
十分なのかもしれない。
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