調べたいことがあれば、すぐに答えが出てくる。
買いたいものがあれば、家から出なくても届く。
知らない場所にも、地図を見れば迷わず行ける。
昔なら時間がかかったことが、今では数秒で終わってしまう。
それはとてもすごいことだと思う。
けれど、便利になりすぎたネットを見ていると、少しだけこわくなることもある。
自分で考える前に、答えが用意されている。
欲しいと思う前に、欲しそうなものが表示される。
誰かに話す前に、画面の中で気持ちが整理されてしまう。
便利なはずなのに、いつの間にかネットに先回りされているような気がする。
未来のネットは、もっとすごくなるのかもしれない。
声をかけるだけで、予定を組んでくれる。
好みを覚えて、必要な情報だけを出してくれる。
迷ったときには、次に何をすればいいかまで教えてくれる。
たぶん、とても助かる。
でもその便利さの中で、自分で迷う時間や、失敗する時間や、何も決めずにぼんやりする時間が、少しずつ消えていくのかもしれない。
人間は、便利なものを手に入れるたびに、何かを手放している気がする。
ネットが悪いわけではない。
便利なことも、助けられることも、たくさんある。
ただ、全部をネットに任せてしまうと、自分の考えまで薄くなってしまいそうで、そこが少しこわい。
未来のネットは、きっと今よりもっと近くに来る。
スマホの中だけではなく、部屋の中、街の中、毎日の生活の中に自然に入り込んでくる。
だからこそ、ときどき立ち止まりたい。
これは本当に自分が欲しいものなのか。
これは本当に自分が考えたことなのか。
これは本当に自分に必要な便利さなのか。
未来のネットは、便利すぎて少しこわい。
でも、そのこわさに気づいていれば、ネットに流されるだけではなく、ちゃんと使う側でいられるのかもしれない。
便利な未来の中でも、自分の考える時間だけは、なくさないでいたい。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます
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