2026年7月12日日曜日

Xに流れてくる言葉の海で立ち止まる

Xを開くと、数え切れないほどの言葉が流れてくる。

誰かの喜び。
誰かの怒り。
誰かの不安。

たった数分眺めているだけなのに、いくつもの人生を通り過ぎたような気持ちになる。

さっきまで静かだった心が、知らない誰かの言葉によって急に揺れ始めることもある。

自分には関係のない話だと分かっていても、強い言葉ほど頭の中に残ってしまう。

正しいのか。
間違っているのか。
賛成するのか。
反対するのか。

流れてくる言葉は、立ち止まって考える時間を与えてくれない。

次の投稿が現れ、その次の投稿が現れ、少し前に見た言葉は画面の奥へ沈んでいく。

それでも、心の中には小さな波だけが残っている。

Xは、言葉でできた大きな海のようだ。

穏やかな言葉もあれば、誰かをのみ込もうとするほど荒れた言葉もある。

その海を長く眺めていると、自分が何を考えていたのか分からなくなることがある。

他人の怒りを、自分の怒りだと思ってしまう。

他人の焦りを見て、自分まで急がなければならないような気持ちになる。

そんなときは、画面を閉じてみる。

すぐに答えを出さなくてもいい。
誰かの意見に加わらなくてもいい。
流れてきたすべての言葉を受け止めなくてもいい。

静かな部屋の中で、自分の呼吸だけを確かめる。

窓の外の音や、机の上に置かれた飲み物や、今いる場所の空気に意識を戻してみる。

すると、言葉の海から少しだけ離れられる。

立ち止まることは、流れに遅れることではない。

自分の心が、どこへ向かおうとしているのかを確かめるための時間なのだと思う。

Xには、明日も多くの言葉が流れてくる。

そのすべてを追いかける必要はない。

ときどき岸へ戻り、自分の言葉がまだ自分の中に残っているかを確かめればいい。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます

PR
楽天市場

よろしければ、
のぞいてみてください


0 件のコメント:

コメントを投稿